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zoom RSS シーシェパード船長に有罪判決

<<   作成日時 : 2010/07/07 18:17   >>

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 《環境保護を標榜する米暴力団「シーシェパード」元船長のピータージェームスベスーン被告(45)に対し、多和田隆史裁判長が判決理由を読み上げていく。起訴された5つの罪のうち、唯一、ベスーン被告が否認していた傷害罪についても、判決は「成立を優に認めることができる」と判断。一方、懲役2年の求刑に対し、執行猶予付き判決を選択した理由についても、裁判長が説明していく》

 裁判長「(調査船団の監視船「第2昭南丸」の甲板上に、酪酸入りの瓶をランチャーで撃ち込むという)このような行為は、人体に重大な傷害を発生させるおそれのある、危険極まりない行為。本件では、その危険性が現実のものとなり、船員1名が顔面などに全治約1週間の化学熱傷を負った。この船員はその後の治療などで幸い後遺障害は生じなかったが、酪酸が目に入ったことで一時は激しい痛みが続き、『失明するかもしれない』との恐怖を感じたほどであった」

 《この男性船員は第2回公判に証人として出廷している。男性船員は、酪酸入り瓶が撃ち込まれた状況について「赤色っぽいものが視界を通った直後、目が開けられず、痛くなった。右目の方は燃えるような、激しい痛みがあった」と振り返っている》

 裁判長「本件発射行為は、船員に傷害を負わせるとともに第2昭南丸の船員らの業務遂行を著しく妨げたものであって、もたらした結果、影響は重大というべきだ。ところが、いまだに被告から被害弁償はまったくされておらず、被害者や関係者が厳しい処罰を求めているのも当然のことといえる」

 《さらに、裁判長はシーシェパードが展開する妨害活動についても言及した》

 裁判長「シーシェパードは調査捕鯨は違法であるとの主義主張に基づき、調査船のスクリューに絡ませるために海中にロープを投じたり、調査船に向けて酪酸などの入った瓶を発射するなど、危険で悪質な妨害行為を組織的に繰り返している。主義主張を実現するためにこのような暴力的手段を用いることは決して許されるものではなく、現に国際捕鯨委員会ではこれを容認しないという決議、声明も出されている。それにもかかわらず、その後もシーシェパードは暴力的な妨害行為を続けてきていることがうかがわれ、本件もこの一環として行われたものといえる」

 《こうした団体の一員として妨害活動を行ってきたベスーン被告に対しても、厳しい言葉を続けた》

 裁判長「被告はこうしたシーシェパードの主義主張だけでなく、暴力的な妨害活動にも同調し、本件各犯行に及んだ。被告の一連の行動は、主義主張のためには乗組員に危害を加えてもかまわないという独善的、確信犯的な発想に基づくもので、犯行加担の経緯、動機に酌むべき点はない」

 《シーシェパードはすでにベスーン被告の「除名」処分を発表したが、裁判長は「以上によれば被告の刑事責任は重く、今後、同種事犯の再発を防ぐ観点から、被告を厳罰の処することも考えられる」と述べた。しかしその一方で、被告にとって有利な事情についても列挙した》

 裁判長「被告は傷害以外の犯罪の成立をすべて認めている。今後は南極海での反捕鯨活動には参加しないと法廷で明言している。また、公判段階に至って器物損壊の被害者に対し13万6500円を被害弁償として支払ったことも認められる。加えて、日本での前科がない」

 《「以上の諸事情を総合考慮し、主文の刑に処した上、その執行を猶予するのが相当であると判断した」として、裁判長は、30分以上に及んだ判決言い渡しをしめくくった。ここから、書記官の横に座った女性通訳が英語で判決内容の読み上げを開始した。ベスーン被告は通訳を見つめている》

 《当初は背筋を伸ばして座っていたベスーン被告だが、途中からはさすがに疲れた様子で前屈みの姿勢になったり、左手の人さし指をこめかみにあてるなどしていた》

 《通訳が40分以上にわたる読み上げを終えると、裁判長がベスーン被告に証言台に立つよう指示し、主文を繰り返した》

 裁判長「主文を繰り返します。懲役2年、執行猶予5年。押収したナイフは没収します」

 《ベスーン被告は、直立したまま裁判長に顔を向けている》

 裁判長「この判決により、被告は釈放されます。次に起訴されると実刑になる可能性が高く、猶予も取り消されます。詳しくは弁護人に聞いてください。これは有罪の判決なので、14日以内に控訴することができます」

 《通訳が入ると、ベスーン被告はかすかに顔を上下させた。午後2時58分、裁判長が閉廷を宣言。警備の係員が傍聴席の前に立ち、傍聴人に退出を促した。ベスーン被告の身柄はこのまま入管施設に引き渡され、今後、強制退去処分となる予定だ。約1時間半に及ぶ公判を終えたベスーン被告は、後方に座る弁護人とリラックスした雰囲気で何か言葉を交わしていた》

平成22年7月7日午後6時17分

ベスーン被告、被害者への弁償全くなし 裁判長「厳罰求めるのも当然」

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